黒ナンバーの取得方法【分かりやすく解説】

軽貨物運送事業を行う際に必要な黒ナンバー。

Takaya

僕は2022年12月に取得しました

この記事では取得までの流れを僕の体験談をもとにご紹介していきます。

これから軽貨物運送事業をする予定、または検討中という方の1参考になれたら嬉しいです。

目次

黒ナンバーとは

黒ナンバーとは、簡単に説明すると貨物運送業を行う軽自動車がつけるナンバープレートのことです。

郵便物を運ぶ郵便局の赤い車や、運送会社と個人で契約している方が運転している軽自動車などは荷物を運ぶ業務として使われている為、黒ナンバーがつけられていますね。

黒ナンバーを取得するメリット

黒ナンバーにする最大のメリットとしては、重量税や自動車税が安くなることがあげられます。

例えば自家用車(小型貨物自動車)の黄色ナンバーのお車だと、重量税が6,600円で自動車税が5,000円ですが、黒ナンバーにすると重量税が5,200円で自動車税が3,800円となります。

  重量税は新規届出から13年が経過していない場合の金額です。

黒ナンバーを取得するデメリット

逆に黒ナンバーを取得すると以下の2つのデメリットが発生します。

1|強制加入の自賠責保険の保険料が上がる

そもそも自賠責保険料は下記の4つの地域で違ってきます。

  1. 本土(北海道・本州・四国及び九州)
  2. 本土の離島
  3. 沖縄県本島
  4. 沖縄県の離島

【自賠責保険料の高い順番】
本土沖縄県本島本土の離島沖縄県の離島

例えば本土で比べると24ヶ月契約で自家用車(小型貨物自動車)の黄色ナンバーのお車だと、23,150円に対し、黒ナンバーは30,840円となります。

ちなみに僕の住んでいる沖縄県の場合だと、保険料はほとんど変わりません。

気になる方は下記のリンクから自分のお住まいの地域で調べてみてください。

国土交通省

2|任意保険の契約できる保険会社が限られる

黒ナンバーの任意保険を取り扱っている保険会社はかなり数が少ないのが現状です。

おそらくネットや記事などで調べると、黒ナンバーの任意保険料は自家用車の2〜3倍、相場は1万〜2万円/月という記事が多く見受けられると思います。

また現在使用している車両の保険、すなわち等級の高い保険を引き継いで使用し6,000円/月ほどに抑えている方もいらっしゃるようです。

ちなみに僕は3,530円/月です。

保険料に関しては下記の記事で詳しく解説していますのでぜひ参考にしてみてください。

取得までの流れ

先に流れをまとめるとこのようになります。

  1. 必要な書類をダウンロードし記入する(自分用の控えもあわせて5枚)
  2. 運輸支局へ提出する
  3. 運輸支局でもらった書類を軽自動車検査協会に提出する
  4. 渡された書類に記入し再度提出する
  5. 黄色ナンバーを外し捨てる 返却する
  6. 黒ナンバーを取り付ける

かかる費用は各都道府県によって異なりますが最大で1,900円です。

届出当日印鑑車検証が必要なので忘れずに持っていきましょう

一見難しそうに感じるかもしれませんが、はじめての方でもこの記事と同じように進めると問題なく変更可能です。

また手続きを代行してくれるサービスもありますが3〜4万円程かかるので自力でやることをおすすめします!

軽貨物運送事業をするということは個人事業主になるわけですから、ある意味社長です!

ぜひ自分の力で乗り越えていきましょう!

手順1|運輸支局へ届出する書類をダウンロードし記入する

下記のリンクより書類をダウンロードします。

2部と書いてある書類は同じものを用意して1部を運輸支局に提出します。(どちらも記入して持っていく)

ちなみに僕の住んでいる沖縄県では「事業用自動車等連絡書」は運輸支局の窓口でしかもらえません。

非常にめんどくさい ダウンロードできるように改善してほしいところです。

では実際に記入していきましょう。

手順2|貨物軽自動車運送事業経営届出書の記入

「貨物軽自動車運送事業経営届出書」は全国共通のフォーマットなので下記のように赤字の部分を記入していきましょう。

日付は全て提出する日付で大丈夫です。

多くの方が自宅を営業所として登録すると思うのですが、もし離れた場所に駐車場がある場合はオレンジ枠の部分「営業所からの距離」に駐車場までの距離を記入します。

こちらもある程度の距離で大丈夫です。

また「収容能力」なども不明であれば上記と同じように記入して大丈夫です。

手順3|運賃料金設定(変更)届出書の記入

次に「運賃料金設定(変更)届出書」の記入を行っていきましょう。

各都道府県によって形式が異なると思いますが、内容はほとんど同じだと思いますので下記のように記入していきましょう。

の項目は自分の住んでいる都道府県内のみで行うのであればその都道府県を記入し、ほかの県でも行う予定があるのであれば全国と記入しましょう。

運賃なども「今決めなければならないの?」と思われるかもしれませんが特に何にも影響しませんので上記と同じように記入しておけば大丈夫です。

また沖縄県以外の同じ書類を確認してみたところ、下記のように詳しく記入しなければならない都道府県もあるようなので参考までに載せておきます。

このような形式での記入が必要な方は下記と同じように記入していきましょう。

の別書類は全国共通のフォーマットみたいなので下記のリンクからダウンロードして同じように記入しましょう。

貨物軽自動車運送事業運賃料金表

手順4|事業用自動車等連絡書の記入

最後に「事業用自動車等連絡書」の記入を行っていきましょう。

こちらも各都道府県によって最下部の「発行元連絡先」が異なりますが、内容は同じですので車検証を手元に準備して下記のように記入していきましょう。

お疲れ様でした。

上記の書類印鑑車検証を持って運輸支局へ行き提出すると、次に軽自動車検査協会に提出する書類が渡されます。

手順5|運輸支局でもらった書類を軽自動車検査協会に提出する

運輸支局でもらった書類を軽自動車検査協会へ提出すると、いくつか記入する用紙が渡されます。

担当の方の案内に従って進めていきましょう。

手順6|黄色ナンバーを外し返却する

書類を提出し終えるとドライバーを渡され現在ついている「黄色ナンバー」を外すよう指示されます。

そして返却するボックスに投入するのですが、これが返却というよりは捨てる!という行為に近いので、きっと驚くと思います。

ぜひお楽しみに!

手順7|黒ナンバーを取り付け終了

手続きが終了すると黒ナンバーを渡されるのでこちらも先程同様自分で取り付けし、全て完了です。

僕の場合書類提出から黒ナンバー取得までの所要時間は2時間くらいでした。

まとめ

各都道府県によって書類の形式が違ったりしますが、記入する項目はほとんど同じです。

また各地域で簡素化も進められているみたいなので、今後はもっと簡単に変更できるようになるかもしれないですね。

これから軽貨物運送事業をする予定、または検討中という方の1参考になれたら嬉しいです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

また次の記事でお会い致しましょう。

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